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学校のカイコ談

相変わらずカイコねたで恐縮です。犬もヤギも元気ですから・・。

小3の娘が通う小学校に、5月19日に卵を提供しましたが、娘に様子を聞くと、どうも孵化率が悪く、1週間経っても数匹しか孵っていないようでした。孵化直前の状態のものを、1か月近く冷蔵庫で孵化を抑えていたものだから、しかたがないかな。同じ時期に冷蔵庫から出して家に残しておいた卵も、半分くらいしか孵りませんでした。

それで、翌週、家に残っていた幼虫から学校のカイコと同じくらいの大きさのものを選んで60匹ほど持って行かせました。担任の先生が毎日のように出してくれている学級だよりに、理科の授業のときに、みんなでカイコの観察をして大さわぎだった様子とか、書いてくれてあったので、ちゃんと育っているかな~と思っていたら・・・・

先週、わたしが家でカイコの箱をそうじしていると、それを見ていた娘が

娘:「学校のカイコもウンチとかにカビが生えてきちゃったんだよ。」
私:「え?そうじしてないの?」
  「ぜんぜん。えさはやってるけど。」
  「じゃ、みんな桑の葉を上からどんどん乗っけてくだけで、古いの捨てないの?」
  「うん。だから死んじゃってるのもいて、10匹くらいになっちゃったよ。」
  「!?」
(おいおい、60匹を2クラスで分けて30匹いたはずじゃ・・・・、そいういえばこの前、忘れ物を届けに行ったとき、窓ぎわの日のあたるところにカイコ置いてたなぁ・・・土日の休みのときはだれが世話してるんだろう?)

いろいろ聞き出すと、カイコの置き場所はやはり窓ぎわ、えさは適当に気がついた人が校庭から採ってきてやっている様子、そのときに桑の葉をちゃんと洗っているか、洗ったあとに水を切っているかは不明。カイコに素手で触る子も多く、その前にちゃんと手を洗っているかどうかも不明。中には脱皮途中のじっとしているカイコを無理やり引きはがして持ち上げる子もいるとか。(皮膚が弱いときになんてことを!!)土日はだれもなにもしていない。そうじは今までしたことがない。当然、カイコの世話をする当番も決まっていない。

うそでしょう~?

1齢2齢のころならともかく、3齢以上になると糞の量だってけっこうなものだし、この梅雨時、食べ残しの葉や糞が積み重なって湿気がこもればカビだらけ。桑の葉の水気も多ければ湿気に弱いカイコが死んで当然です。ばばっちい手の子供たちが手荒に触れば、お蚕さまはデリケートなんだから、すぐ傷ついたりバイ菌に感染して死んじゃうよ~。

娘にはそのへんのことを話して、まずは学校のカイコの飼育箱をそうじするように言いました。すぐ翌日、先生といっしょにそうじしたそうです。でもその途中にも何匹か落としたりつぶしたりして、残り5匹だって・・・。

学校カイコの危機。これは先生に直訴しないと。

で、金曜日に担任の先生に手紙をかいて、上記のようなことを指摘して、改善をお願いしました。対応の早い先生で、すぐに置き場所を日の当たらないところに変え、世話係の当番も決めてくれ、土日は先生方が世話をすることにしてくれました。お手紙もくださって、桑の葉の保存法についての質問とか、まだ幼虫が残っていたら10匹ほど分けてほしいということでした。

家には、5齢になったばかりの20匹となぜか1匹だけまだ2齢くらいのが残っていましたので、今日その子たちを学校に持って行かせました。子供たちがそうじしやすいように、糞が下に落ちるようザルをセットした飼育箱ごとね。

3度めの正直で、こんどはちゃんと育てられるかな。この数週間で、今まで虫に触れなかった子も触れるようになったり、気持ち悪がっていた子もかわいいと言うようになったり、成果が出ているし、今までの失敗からも学べることは多いと思いますが、やっぱり最後まで育て上げた達成感を味わってほしいものです。

子供たちの理科離れが問題視されてますが、今の教育課程では実験や飼育観察などにじっくり時間をとれるのは、幼児から小学校低学年までが限度じゃないかと思います。そのころこそ子供の興味・関心が一番強い時期だし、そういう時期に感じたおもしろさは、子供の心に一生根付きます。でも小学校の先生は忙しいし、専門外のことも教えなきゃいけなくて大変。意欲のある先生でもやりきれないことが多い。先生方にもサポートが必要ですよね。

追記:娘の隣のクラスの男の子が今日塾に来たので、聞いてみたらその子のクラスのカイコは全然死なずに元気に育っているそうです!「だってぼくたち、ちゃんと雨の日でもえさ取りに行ってあげてるもん。」と自信たっぷりに言ってました。置き場所もちゃんと日の当たらないところにして。 なんだ・・・こっちのクラスだけだったのか・・・。

by chikoblog | 2008-06-09 12:31 | カイコ・その他昆虫