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シルクワーム屋 開業?

すっかりカイコの飼育日誌のようになりつつありますが、ほかにあまりネタがないので・・・。

この前の野生のクワコちゃんたちは、桑の枝を花瓶にさして、飼おうと思ったら予想外に桑の木の水上げが悪く、すぐにしおれてしまうので、あきらめてうちの桑の木に放しました。そしたらどこにいるのか、わからなくなっちゃった。卵だけはとっておいて、孵化したらずっと観察してみようと思ってます。

その後もエサ用に取ってきた桑の枝にクワコの幼虫が付いていることがよくあって、水洗いして枝から落ちたクワコが、ストックしておく桑をつけておく水の中に沈没してたり、桑の葉でくるまれたクワコのまゆをみつけたり、毎日のように見かけます。

う~ん、やっぱりこのあたりの自然は豊かだなぁ。都会ではなかなか桑の木自体見つけるのが難しくなっているそうだし、クワコも数が減っているそうなのに。残したいですね、こういう手つかずの自然。人も動物ものびのび生きられる。


さて、4月の終わりごろからぞくぞく孵化してきた去年の”黄白”の子供たちは、ようやく最後の卵も孵化して、一段落。これからは順次繭作りに取りかかります。

クワコもどきたちは全部まゆになって60個ほどの黄繭がとれました。どう利用するかはこれから考えます。ふつうのカイコのまゆより、細身で小さくて、絹糸の質も違いそうです。これはこれで、野蚕シルクとして、珍重されるかも知れません。濃淡はありますが、全部黄色でした。
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左は桑の葉についていた野生のクワコのまゆ。右はうちのクワコもどきのまゆ。クワコもどきのまゆは、クワコより大きく、カイコより小さい。
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白い子たちは、最初に孵ったグループがそろそろ繭を作り始めたところで、そのあとを追う5齢幼虫がかれこれ400匹くらいいます。4齢以下は、けっこう売れたのであと100匹くらいかな。

巣ごもりするように繭をつくってしまったのが1ついます。写真、右下に桑の枝にうもれて黄色いまゆがあるのが見えますか?あとは、ちゃんと”まぶし”の中に入って糸をはき始めたのが3匹。
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この1か月の間、卵と幼虫をネットオークションに出品して卵300個以上、幼虫500匹くらい分譲しました。結局1000匹以上育てたってことですね。うわぉ~。我ながらびっくり。

今回、オークションでわかったことは、意外とカイコの需要が高いこと。小学生の子供をもつお父さん・お母さんが、子供が興味を持ったから、と卵や小さい幼虫を求めるケースがけっこう多かったです。私自身もそうでしたが、自分も子供のときに飼ったことがあって、懐かしくなり、もう一度子供といっしょに育ててみたい、というのが多いですね。

その他には、ご自身が昆虫が好きでいろいろ飼っていらっしゃる方とか、写真を趣味にしておられる方も少なからずおられました。そして、意外と多かったのが、爬虫類や魚類のペットのエサとして求めるケース!
「カイコの幼虫」というと、カイコを飼いたい人が、「シルクワーム」というと、かわいいペットのために栄養価の高いエサがほしい人が、注目してくれます。ミルワームとかと同じ、活き餌なんですね、カメレオンとかトカゲとかカエルとかすっぽんとかの・・・。カイコが可愛くて育てている人にとってはちょっと許せない使われ方かも知れませんが、わたしは割り切って考える方なんで、それもありかな、と。 うちでも、去年まゆから取り出した蛹はニワトリの餌にしてましたから。

探してみると、「シルクワーム」って、高タンパクで質の良い餌として評判がいいのに、意外と売っているところは多くないんですね。爬虫類専門のペットショップとかで若干扱ってるだけで、それもすぐ売り切れだったり、単価が高かったり。なので、他より安くて質のよいシルクワームをコンスタントに供給できれば、固定客がつきそうな、サイドビジネスとしても有望だったりして・・・。桑の葉が無料でふんだんに手に入るこの地の利を生かして、春から秋の副業にしようかしら、と本気で考えているこのごろです。

とりあえず、半月ほど前に専門の業者さんに注文しておいた、黄白とは違う種類のカイコの卵が明日あたり届きます。2種類、500個ずつ。もちろん自分で育てて繭を作らせてみたくて取り寄せたんだけれど、100個でも500個でも値段が同じだから多くたのんじゃった。これでまた一仕事してみようかな~♪

by chikoblog | 2008-05-29 20:57 | カイコ・その他昆虫